ギターを始めたばかりの頃。
何を弾けばいいのか分からない。
コードを押さえても、音がきれいに鳴らない。
ピックを持つ手もぎこちない。
それでも、
「この曲を弾いてみたい」
と思える曲に出会った瞬間、ギターはただの楽器ではなくなります。
Hi-STANDARDの**「MY FIRST KISS」**。
『はじめてのチュウ』をHi-STANDARDが疾走感あふれるパンクロックに仕上げた、世代を超えて愛される一曲です。
かわいらしい原曲のイメージとは一味違う。
ギターをかき鳴らした瞬間、
一気にHi-STANDARDの世界へ連れていかれる。
速い。
楽しい。
そして、とにかく弾いていて気持ちいい。
この曲をギターで弾けるようになると、練習そのものが楽しくなってきます。
ギターが上達する人には、共通点があります。
それは、
「練習する理由がある」こと。
ただスケールを繰り返す。
ただコードを押さえる。
それだけでは、なかなか続きません。
でも、
「この曲を弾きたい!」
という目標があれば話は変わります。
TAB譜を開く。
ギターを持つ。
まずイントロ。
ゆっくり弾く。
間違える。
もう一回。
少しずつテンポを上げる。
そしてある日、
「あれ? 普通に弾ける!」
という瞬間が来る。
その瞬間こそ、ギターを続ける最高のモチベーションになります。
「MY FIRST KISS」は、バンドで演奏するとさらに楽しい。
ギターが鳴る。
ベースが入る。
ドラムが走る。
ボーカルが乗る。
そして会場から、
「あ、はじめてのチュウだ!」
という反応。
知っているメロディだからこそ、最初の数秒で客席をつかみやすい。
そこへHi-STANDARDらしい勢いのあるバンドサウンドが加わる。
文化祭。
軽音楽部。
学校ライブ。
友達とのセッション。
そんな場所で演奏すれば、きっと楽しい思い出になります。
特に高校生なら、
「自分たちの世代だけじゃなく、先生や親世代まで知っている」
というのも、この曲の強み。
世代を超えて一緒に楽しめる曲です。
スマホでTAB譜を見る。
それも便利です。
でも、一曲を本気で仕上げるなら、紙の楽譜には大きな魅力があります。
直接書き込めること。
「ここはダウンピッキング!」
「ここだけゆっくり。」
「サビ前にアクセント。」
「文化祭前に要チェック!」
思いついた瞬間に、その場で書けます。
自分が弾きやすい運指を書き込む。
苦手な部分を丸で囲む。
先輩から教えてもらったポイントを残す。
バンドメンバーとの確認事項を書く。
練習すればするほど、
TAB譜が自分専用の攻略ノートに変わっていきます。
スマホで練習していると、
スクロール。
確認。
またスクロール。
という作業が意外と増えます。
紙なら、譜面台に広げて、
イントロ → Aメロ → サビ → 間奏 → エンディング
という曲全体の流れを一度に見渡せます。
「ここから盛り上がる。」
「ここはギターをしっかり鳴らす。」
「ここはボーカルを支える。」
曲の構成を理解しながら練習できます。
さらに、紙の楽譜なら、
「自分が今どこまで弾けるのか」
も一目で分かります。
弾けたところにチェック。
苦手なところに丸。
完成したところに印。
練習の進み具合まで、楽譜そのものに残せます。
最初は何も書かれていない。
でも、何度も練習する。
間違える。
書き込む。
また弾く。
そのうち、ページのあちこちに自分の文字が増えていく。
そして何年か後。
久しぶりにギターを手に取ったとき、そのTAB譜を開いてみる。
すると、
「この曲、最初は全然弾けなかったな。」
「文化祭で演奏したな。」
「あの頃、友達と毎日練習してたな。」
そんな記憶が、一気によみがえるかもしれません。
紙の楽譜は、音だけではなく、練習した時間まで残してくれる。
だから、弾き終わったら終わりではありません。
その一冊そのものが、
あなたのギター人生の一ページになります。
ギターを始めたばかりの人。
Hi-STANDARDが好きな人。
『はじめてのチュウ』が好きな人。
文化祭で盛り上がる曲を探している人。
友達とバンドを組んだ人。
そして、
「今年こそギターをちゃんと弾けるようになりたい」
と思っている人。
そんなあなたへ。
聴いて終わるだけじゃ、もったいない。
TAB譜を開いて、
ギターを持って、
最初の音を鳴らしてみよう。
一音。
一小節。
一フレーズ。
そして一曲。
「好きな曲を弾けた」という経験が、次の曲へ進む力になる。
いつか振り返ったとき、
「自分のギター人生は、ここから始まった。」
そう思える一曲になるかもしれません。
あの頃、聴いていた曲を。
今度は、あなたのギターから。
「MY FIRST KISS」を、自分だけの一曲にしよう。
